始める:5. アシスト効果 ページ
アシスト効果 ページでは、広告の「アシスト効果」を見ることができます。
ここでは、アシスト効果クリックの意味と、基本的な使い方を説明します。
アシスト効果とは
アシスト効果とは、CVの次に重要な広告効果で、次のようなものをいいます。
- 直接CVはさせなかったが、
- CVユーザを初訪問させたり、
- CVユーザを再訪問させたりした、広告クリック
これらは、CVこそさせられなかったものの、CVユーザとの接点を作ったという点で、CVを「アシストした効果」がある広告クリックです。
アシスト効果を測定する目的とは
一般的なアクセス解析ツール(Google Analyticsなど)では、アシスト効果の測定はできません。
そのため、アドゴクウを使わずに広告施策を行うと、次のようなことが起こります。
- CVをアシストしている広告を気づかぬうちに停止してしまい、売上が減る
- どれが大事な広告かわからず、闇雲に広告を出し続け、広告費が余計にかかる
一方、アドゴクウのアシスト効果測定機能で、次のようなことが可能です。
- CVをアシストする広告を見つけ、効率的に売上を増加できる
- 大事な広告と大事でない広告を見分け、余計な広告費をすばやく削減できる
これらにより、ECサイトの利益率は大きく改善されることになります。
アシスト効果の種類
アシスト効果クリックは、次の三つに分類できます。
- 初回クリック【CVを増やす】
- アシストなしクリック【コストを減らす】
- 中間クリック【分析は後回しに】
これらは、アシスト効果 ページ上で、下図のように表示されています。
テーブル中の、〇/△/× で表現された3つの列が、アシスト効果のデータです。
では次に、それぞれのアシスト効果データを使ったアクションプランの立て方を説明します。
アシスト効果の見方:〇 初回クリック【CVを増やす】
最初に説明するのは、CVユーザとの出会いを作りCVを増やしている、初回クリックについてです。
初回クリックの意義
初回クリックは、選択期間内にCVしたユーザが、初めて訪問した広告にカウントされます。
言い換えれば、そのCVユーザは、初回クリック広告がなければ、CVもあなたのサイトを訪問することもなかった可能性があります。
「〇」とあるとおり、初回クリックは多いほど良い広告であるため、アシスト効果の中でも一番最初に注目すべきものです。
初回クリック広告に対するアクションプラン
初回クリックが多い広告は、あなたのサイトの見込ユーザをたくさん集めています。
よって、その広告の出稿継続や露出増により、サイト自体のCVを増やすことができます。
なお、初回クリックの多い広告を止めた場合、逆に他の広告やその他流入経路からのCVが減ってしまう可能性があるので、注意します。
ケーススタディ
例えば、次のデータ例を見てみましょう。
この広告はCVはゼロながら、初回クリックは3つ、つまり選択期間内のCV3件ぶん、CVユーザを「集客」した広告と言えます。
この広告がなければ、選択期間内のサイトCVは3件少なかったかもしれません。
CV獲得のためには、この広告の出稿継続もしくは露出増を行うのがよいでしょう。
アシスト効果の見方:× アシストなし【コストを減らす】
次に、広告費の浪費につながる、アシストなしクリックについて説明します。
アシストなしクリックの意義
選択期間内に発生した広告クリックのうち、CVに何も貢献しなかったクリックが、アシストなしとしてカウントされます。
言い換えれば、アシストなしクリックは、CV獲得もできずCVアシスト効果もない、「無駄に素通りされた」クリックです。
「×」とあるとおり、アシストなしクリックが多い広告ほどムダな広告と言え、広告コスト削減を考える際にはまずチェックします。
アシストなし広告に対するアクションプラン
アシストなしクリック「だけ」がついた広告を探すことで、無駄な広告を見つけ、広告費を安全に削減することができます。
初回クリックもCVもなく「アシストなし」だけの広告は、CVに何も貢献せず、ムダに広告費だけが発生するコスト源になっています。定期的に確認して、限りのある広告費を有効活用しましょう。
ケーススタディ
例えば、次の例を見てみましょう。
これは、どちらもCVゼロですが、上行の広告には初回クリックが4つある一方、下行はアシストなし以外のクリックがありません。
つまり下の広告は、CVに何の貢献もしておらず、広告費だけを消費しています。
こうした場合は、下行の広告を停止することで、CVに悪影響を与えずに広告コストを削減できます。
アシスト効果の見方:△ 中間クリック【分析は後回しに】
次に、最も後回しで見るべきな、中間クリックについて説明します。
中間クリックの意義
中間クリックとは、次のようなものです。
- 選択期間内にCVしたユーザが過去にクリックしたが
- その時にはCVさせられず
- また、CVユーザを初訪問させたわけでもないクリック
つまり、中間クリックの数値だけで広告の良しあしは判別できないため、状況に応じて、他の様々なデータと一緒に分析する必要があります。
「△」とあるとおり、中間クリックは、良さも悪さも「中途半端」です。
分析には少々手間がかかるため、他のアシストクリックより後回しがよいでしょう。
中間クリック広告に対するアクションプラン
中間クリックが多い広告は、CVユーザを再訪させやすい効果があるものの、そのくせCVを阻害する何らかの要因がどこかにあると考えられます。
そのため、何らかの問題設定をあらかじめ仮説としてたてておき、その検証のために中間クリックデータを用いる、といったことも可能です。
ケーススタディ
例えば「見込みユーザ集客には成功しているが、ランディングページに問題があるのではないか」という仮説を立てた際、中間クリック広告からヒントを得られます。
他にも様々なケースで、中間クリックのデータを参考にすることができるでしょう。
このように、中間クリック広告を調べてCV増加を目指すのは有意義なのですが、優先順位としては、初回クリックやアシストなしの分析よりも後回しにしたほうがよいでしょう。
まとめ:アシスト効果は正しい順序で分析しよう
以上、アシスト効果の3つの種別について説明しました。
これらから素早く行動プランを策定する際など、広告効果ツールが本領発揮します。
ただし、データチェックには優先順位があり、それを守らないと、せっかくのアシスト効果データを有効に使えない恐れがあるので、注意しましょう。
アシスト効果分析の「優先順位」
アシスト効果を優先順に並べると、次のようになります。
(1)初回クリック > (2)アシストなしクリック > 3)中間クリック
左側ほど指標として明確で、右側ほどあいまいな指標になります。
一般的な広告プラン策定の際は、左側から取り組むのが、最も即効性が高くなります。
包括的なアクションプラン
アシスト効果を使った具体的なアクションプランは、例えば次のようになります。
- CVや初回クリック広告を見つける → CV増
- アシストなし広告を見つける → コスト減
- 中間クリックを調査 → 仮説に基づく課題解決
スピーディな効果測定のために
かつては多大な手間がかかった「アシスト効果測定」業務を大幅にスピードアップするのが、アドゴクウのアシスト効果機能です。
これは特に、多くの広告やキャンペーンを行っていたり、広告の運用期間が長くなってきた際には、スピーディな効果測定を可能にする強力なツールになります。
CVが発生したら、まずは初回クリックを確認するところから始めて、だんだんとアシスト効果を使いこなしてゆきましょう。
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